美しい…大人のインテリアや住まいをお届けするライフスタイルショップ。
フランスの気どりない素敵なLife styleを、デザインを通してご提案いたします。

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モンパルナスとヘミングウェイ

  フランス直輸入家具と雑貨のSHOP
  フレンチシックインテリアのご提案

  ≪Éloge de la simplicité≫ 
  エロージュ・ドゥ・ラ・サンプリシテ
京都市上京区駒之町561-4 スカイマンション1F
 
日・火曜定休 11:00〜19:00 TEL&FAX075-708-6879
河原町丸太町の交差点からすぐ。

Online Shop
http://eloge-online.ocnk.net/

LaCloseriedesLilas.jpg


一月のパリでのこと。

知り合いのジャーナリストと食事をすることになり
連れて行ってもらったビストロがありました。

そこは、私の借りていたアパルトマンにほど近く
モンパルナスからも遠くない大きな交差点の角にありました。

待ち合わせは直接お店。

その日のパリは大雪で、慣れない雪道をおぼつかない足どりで
行き交うパリジャン達。

当初、サンジェルマン近くのイタリアンに予約を入れてくれた
知人は、この大雪に気を使ってうちの近くにお店を変えて
くれました。

それがよかった。

予定時間の少し前に着いた私は、待合わせの連れがいると
ギャルソンに伝え、入口付近で彼の来るのを待っていました。

次から次へとお客さんがひっきりなしにきて、エントランスで、
頭やコートに積もった雪を払い店内に入って来る、

その人々を眺めながら、初めて訪れたその店の様子を見渡し
観察していました。

そのお店は、La Closerie des Lilas(クローズリー・デ・リラ)。

店内は、レストランとブラッスリー、バースペースに分かれていて
それによってインテリアもお客さんの雰囲気も若干違うよう。

総体的に落着いた年齢の方が多く、少しブルジョアな雰囲気も
感じるレストラン。

そんな中にアジア人、またひとり。。。笑

予定の時刻から半時間ほど過ぎ、ようやく待ち人きたる。

知人はお店の顔馴染みのようで、あるギャルソンの名前を
口に出し、いるかどうか聞いているようだった。

しかし、そのギャルソンは休みのようで、別のギャルソンが
私達を席へ案内してくれました。

その案内された席はブラッスリーエリア。
ビストロテーブルにベンチシートとチェアの組合せが、
なにか安心させる王道ブラッスリーインテリア。

奥のバーではピアノの生演奏が流れ、より雰囲気を盛上げて
くれます。

そんな気分の乗ったところで、アペリティフにシャンパンをとり
渡されたメニューを眺めながらこのお店のスぺシャリテを探す。

メニューのラインナップも期待通りのブラッスリーメニュー。

久しくこんなお店に行ってなかった!

いろいろ考え、相談しながら決めたメニューは、生牡蠣の
盛り合わせを前菜に、リヨン名物クネルをメインに。

こんなブラッスリーにはよくある、スタンドにのった大きなお皿に
フリュイ・ド・メール(魚介)が盛られた定番メニューもあり、
隣のテーブルではそれを頼んでいました。

こちらのお店では、牡蠣をいくつかの産地から取寄せ
選ぶことが出来ました。

ギャルソンから味の特徴を聞き、その中から私達は三種類を
チョイス。 ただ、どこ産だったか忘れてしまったけれど…

牡蠣もクネルも食べたかったものばかり。
クネルに至っては、フランスを離れてから一度ほど口にしたきり
ずいぶん食べてない。。。

リヨン時代に初めてその存在を知り、それから口にするように
なりました。
もちろん家でもときどき作ったり。

どんなものかと言うと、卵がたっぷり入ったはんぺんとでも
言いましょうか。
魚のすり身に卵入りホワイトソースを合わせたもの?!を
丸め、海老のクリームソースをかけ、オーブンで焼いた料理。
簡単に説明するとこんな感じです。

そんなご馳走を肴に、この場所の話を知人は始めました。

というのも、私はこのカルチエに来たのは一度か二度。
知ってることと言えば、駅と高いタワーがあることくらいで
ほとんど知らない未知のエリア。

知人曰く、昔この界隈はモンマルトルのような場所だったとか。

芸術家や知識人などが集まり、それぞれの思想を論じ刺激し合う
文化的でエキセントリックなカルチエだったと。

今日世界的に名の知れた数々の著名人が、この地を訪れ交流し、
今の歴史に大きな功績を与えた重要な場所だったように
感じます。


その頃のパリは、芸術や文化の中心、世界の中心と
言われたほど世界から若き作家や芸術家が集まっていました。

ポール・フォールという詩人が開いた詩の集いから始まり
ピカソや藤田 嗣治、フィッツジェラルド、エミール・ゾラ
セザンヌ、マン・レイ、シャガール、マティス、レーニン・・・

あの、ヘミングウェイもその中にいた一人。
パリに住んでいた1920年代がちょうどそのころ。

その時代は、アメリカからの移住者が多く2万とも3万人とも
いわれ、パリにはアメリカ人があふれかえっていたそうです。

アメリカの禁酒法や、戦後の好景気に後押しされながら
若者を含めかなりのアメリカ人がパリを訪れていたようです。

そんな彼らが、自国の文化を持ち込んだひとつがJAZZ。

JAZZとPARIS、意外な組み合わせ。

パリ市街には、今も多くのジャズクラブなど点在しています。
その頃の持ち込んだ文化が今ではパリの一部になっているなんて。

次にパリを訪れるのが楽しみになりました。


そんな華々しい時代があり時が流れ、その頃の輝きはなくなり
サンジェルマン界隈に拠点が移ったそうです。

このお店の雰囲気も、今のようにシックではなく、
お金のない芸術家などが気軽に集まるれる親しみやすい
場所だったようです。

そんな歴史的な場所にいること、食事をしていることが
とても壮大で、なんだか目の前のお料理もより価値のある
ものに見えてきました。


それから数日後、日本に帰って本棚から老人と海を取り出し
あらためて読み返し、少しパリの余韻に浸っていました。

ヘミングウェイ 続き。。。


おまけ。

このお店で良かったことがもうひとつ。

ギャルソン。

知人と話す何気ない会話のやり取りが、ウィットに富んだ話術で
とても粋だった。

そして、書き忘れたデザートの ババ・オ・ルム(baba au rhum)。
言わずもがな、おいしかった!

そんなことも含め、さらにこのお店の良さを感じた私でした。


La Closerie des Lilas
171 bd du Montparnasse
75006 Paris
tel : 33 1 40 51 34 50
Metro Vavin
RER B Port Royal




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